回復期リハビリテーション病棟は脳血管障害や圧迫骨折など大きな病気やけがをした患者さんが退院後、スムーズに日常生活に復帰できることを目指しており、病院から自宅への移行を助ける「橋渡し役」を担っています。
疾患 | 発症から入院 | |
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1 | 脳血管疾患、脊椎損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 | 2か月以内 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の脊髄損傷、頭部外傷を含む多部位外傷の発症又は手術後 | ||
2 | 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節又は膝関節、2肢以上の多発骨折の受傷、又は手術後 | 2か月以内 |
3 | 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後 | 2か月以内 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後 | 1か月以内 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 1か月以内 |
患者さん・ご家族の意向に沿って各スタッフが話し合い、退院に向けての目標や今後の援助についての検討を行います
※必要時は担当ケアマネージャーも参加
※退院日が決定し、退院後福祉サービスを利用される患者さんはサービス担当者も参加
●施設へ入所される方
施設職員の聞き取り調査、面接を行います。
●自宅へ帰宅される方
試験外出・外泊希望の確認
→試験外出・外泊を行い、在宅生活に自信がつけば退院です。
※福祉サービス利用者は、個別カンファレンスを行い退院後のサービス調整と確認を行う。(医療ソーシャルワーカー、看護師、担当ケアマネージャー、サービス担当者等が出席)
患者さんまたはそのご家族等
退院後患者さんの看護にあたる方に対して、
退院後の在宅での療養上必要と考えられる指導を行っています。
- 家屋調査
- 自宅退院される患者さんが安心して退院して頂けるよう、入院中にご自宅を訪問させていただき、生活環境の確認や整備を行います。
当日は患者さんご本人とご家族の他、看護師、担当のリハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーが同伴し、日ごろのリハビリの様子から危険や不便が予想される場所を確認するほか、手すりや福祉用具の設置・使用についてアドバイスさせていただきます。
退院前訪問指導同行者- 患者さん
- ご家族
- 看護師
- リハビリ担当者
- 医療ソーシャルワーカー
- 必要時担当ケアマネージャー(特に全人工股関節置換術術後、脳梗塞後遺症、高齢・認知症患者等)
- 公共交通機関の使用、修学や復職に関する援助、自宅における家事に関する訓練などをリハビリスタッフが付き添って行います。
▲退院前訪問指導
入院中の患者さんと、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカと共に患者さんのご自宅へ伺います。退院後の在宅での療養上必要と考えられる指導を行います。