メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態で、それぞれが重複した場合は命にかかわる病気を招くこともあります。ただし、食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。※

　三朝温泉病院では、生活習慣病に関する検査を行い、皆様に生活習慣病に関する知識を深めていただく為に、メタボリックシンドローム教育入院を行っています。

　また、当院は独自の源泉を5つ保有しており、入院中の入浴は源泉かけ流しのお湯に何度でも入浴できます。

※引用…厚生労働省（http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/）

　肥満や高血圧の人は、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいと言われています。

　また、血液中の糖やコレステロールや中性脂肪などが高い状態が続くとそのリスクは更に高くなります。

　生活習慣を見直して動脈硬化が進まないように気をつけましょう。

メタボリックシンドローム教育入院の概要

• 生活習慣病に関する検査を行い、ご自身の病気、身体の状態をより理解して頂きます。
• 医師、看護師、栄養士、理学療法士による指導を実施し生活習慣病に関する 知識を高め、生活習慣の改善方法の習得を目指します。

目　標

• 今までの日常生活を見直し、今後考えていきましょう
• あなたに合った食事・運動を知りましょう
• 病気の正しい知識と治療を学びましょう
• 目標体重を設定し理想体重を目指しましょう
• 病気の自己管理方法を身につけましょう

4泊5日スケジュール

外　来	身体測定 入院についてのご説明 ※服用中の薬があればお知らせ下さい。
入院当日	運動についてのご説明 運動浴・自転車・エルゴメーター使用方法のご説明 検査（腹部CT・頸動脈エコー・心電図・採血・眼底検査 等） 入院オリエンテーション ※日常生活についてお尋ねします。
2日目	服薬指導 前日の内容の再確認 運動療法（筋力トレーニング・トレッドミル） 栄養指導 療養指導 メタボリックシンドロームについて 肥満の影響について
3日目	運動療法 （筋力トレーニング・運動浴・ジョーバ・トレッドミル・自転車・エルゴメーター） 療法指導 動脈硬化について 眼科検診について
4日目	運動療法 （筋力トレーニング・運動浴・ジョーバ・トレッドミル・自転車・エルゴメーター） 今後の日常生活プラン、目標設定を一緒に考えましょう
5日目	運動療法（筋力トレーニング・運動浴・ジョーバ）

メタボリックシンドロームが気になる方へ

　当院ではこの度『メタボリックシンドローム』と健診などで言われ、何かしないといけないかなと気にかけていらっしゃる方を対象にした短期教育入院メニュー（表）をご用意いたしました。

　これまでに健診で引っかかって医療機関を訪れても「アルコールを控え、食事は腹八分目にして運動してやせたらいいですよ。」などとしごくもっともなことを言われ続け、耳にタコができるほど聞かされていらっしゃることと思います。「どうせまた今年も同じように言われるだけでちっとも生活改善の役にたたない。あれはダメ。これはダメ。」と言われると思っていらっしゃる皆様に、教育・栄養・運動の専門スタッフが貴方にあった「わかる」・「できる」をお教え致します。

　入院日前後の検査に関しては、血液検査・CT・動脈エコーなど内臓脂肪沈着や動脈硬化の程度を確認する検査項目がありますが、ご自身に選んでいただく方式をとりますので、例えば、過去の採血のデータをご持参頂ければ採血を省くこともできます。

　入院の内容に関しては表に示したとおりですが、当院の教育入院は“体重を減らすこと・食事・運動”の3点をメインテーマとしています。

　81歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんも、60歳の頃には身長164㎝、体重88kgのメタボで不整脈や高血圧で医者から長くないよと言われたとか。スーパー高齢者ほどの高いモチベーションは持ち続けることはできなくても、明日から出来ることは必ずあります。

　三朝温泉病院の教育入院で、ゆったりと“三朝温泉の湯を飲み・温泉に浸かりながら”「体の内」から「チェンジ」していくことの意味を気付いて頂けたらと思います。

　10年20年先も健康で過ごされるように・・・

お問い合わせ先

TEL 0858-43-1321（代表）