平成29年度 鳥取県中部医師会立三朝温泉病院 病院指標

当院の患者さんは鳥取県中部に暮らす高齢者が多く、なかでも整形外科では転倒・転落など外傷による脊椎圧迫骨折、大腿骨骨折の占める割合が多くなっています。このような患者さんは必要時に応じ早期手術を行い、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、在宅復帰を目的としたリハビリ治療を行っています。
そのため、在院日数が全国平均に比べて長くなっています。

※患者数が10未満の項目についてはハイフォン（－）で表示しています。

当院の内科は肝臓疾患、消化器疾患、糖尿病、膠原病を専門とする医師が診療しています。
高齢者に多くみられる内科疾患の誤嚥性肺炎、心不全、喘息といった入院患者さんが多くみられます。
薬物治療で病状の安定を図り、地域包括ケア病棟では自宅での日常生活が不安なく送れるようにリハビリ・復帰支援を行います。
このような高齢者の患者さんに対し、生活の質の維持、向上を目的とした適切な医療、看護の提供を行います。
そのため、他院と比較して在院日数が長くなっています。

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当院の神経内科は、急性期治療が終わり機能改善を目指す患者さんに、リハビリや療養環境を提供していく回復期医療機関としての役割が期待されています。
高齢者の脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等の後遺症である運動障害、構音障害、嚥下障害、失語症などに対するリハビリ治療の患者さんが殆どで、専門的なリハビリテーションを365日提供しています。
そのために、救急病院からの転院率、在院日数が、全国平均に比べかなり高くなっています。
退院して自宅療養される場合は、訪問看護で引き続きサポートを行うこともあります。
また、慢性期病院への転院や介護施設に入所を希望される場合は、当院地域連携室が相談に応じ、適切なサポートを行っています。


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７０歳から８０歳の高齢者の手術件数が多いことがわかります。
1年間で脊椎固定術、椎弓形成術が63例、橈骨骨折、大腿骨骨折の骨接合術は19例、関節鏡下による手根管開放手術は45例あります。脊椎圧迫骨折に対しては、バルーン（風船）状の手術器具や、骨セメントを使用した、低侵襲の手術療法を行っています。
変形性膝関節症、股関節症、大腿骨骨折に対する人工関節置換術、人工骨頭挿入術は最も多く、１年間に87例あり、術後早期に、回復期リハビリテーション病棟で、機能改善目的のリハビリ治療を行います。